人間、死ぬまでが修行であり、
常に学び続ける心構えが大切です。
そして、学ぶためには自分の心が
柔軟でなければなりません。
謙虚でなければならないのです。
よく言われることですが、自分という
コップに水がいっぱいに入っていたら、
もはやそれ以上、水の入る余地はありません。
自分が学んだ知識は、
ごくわずかなものにすぎないのに、
あたかも世界のすべてを知り尽くしたようなつもり
になったり、自分の狭い考えだけに固執して、
それがすべてであるかのように思い込んだり
するのは、コップに水がいっぱいで、
もはや他を受け入れる余裕がないのに似ています。
これでは人間ががんこになるだけで、
それ以上の進歩は望むべくもありません。
ですから、謙虚さがなによりも大切になって
くるわけです。
まず、自分はなにも知っていない、
なにも分かっていない人間だと、
自分を知ることが大切なのです。
知らないということを知る---
これが学ぶ者にとって
いちばん大切な基本姿勢です。