人と人との間を人間といい、
人間存在の本質は関係にあるといわれます。
人はそれによって磨かれ、
自我を固定することなく、
無限に向上する楽しみを得て、他とよく調和し、
信頼の喜びを産み出すことができるのです。
信頼の信は人べんにことばと書きます。
人と人が結ばれる基本は、
ことばにうそ偽りがなく真実であるということ。
また、信には「のびる」という意味もあり、
真のなかにいる喜びで体がのびのびするさまが
うかがえます。
それはみんなの願いであり、
調和のなかでひとはいきいきとし、
うそ偽りなどのなかでは、
不安となり疑いとなっていきます。
あいさつは人間関係の大切なマナーですが、
私たちはとらわれがあるとき、
素直にあいさつをかわすことができません。
無心のとき、自由なのびやかなとき、
他とよく調和できます。
つまり、あいさつは自分中心を打ち破る
無我の実践といえます。