人間としてこの世に生を受けることは
至難なことです。
自分を産んでくれた両親をはじめ、
代々のご先祖さまの大恩に深く思いをいたし、
両親に孝養を尽くし、
ご先祖への回向を忘れてはなりません。
ところが、うっかりすると自分の食事はしても
ご仏壇には供えず、
自分は着飾ってもご仏壇には花も供えない。
身には高価な香水をつけながら、
お線香をあげることもしない、
というのが一般の風潮ではないでしょうか。
目に見えぬものに心をいたすことを忘れると、
人が見ていなければ何をやっても平気、
といった生き方に走りやすいのです。