人生・宗教

投稿日:2020年7月14日

足りなさを知る賢者

「たとえ愚かな者であっても、自分を愚か
であると知っている者は賢者である。
愚か者であるのに自分は賢いと思い込み、
そのように振る舞う者がいたら、それこそ
本当の愚か者といわなくてはならない」と、
お釈迦さまは「法句経」で説かれています。

ものごとの本質を忘れて枝葉末節のことで争い、
自分の足りなさを棚に上げて小利口ぶり、
自分はいつも正しく相手が間違っていると責め
あっているのが、いまの社会ではないでしょうか。
二千五百年も前にお釈迦さまが鋭く指摘された
お言葉が、いま、私たちの胸に突きささります。

どんなに時代が変わろうと、
人の本性はなかなか変わるものではないことを、
あらためて思い知らされるのです。

その自分を変えていく唯一の道が、
自分は愚かであり、足りない者なのだ、
と自分を知ることにあります。
お釈迦さまの教えを、
よくよくかみしめなくてはなりません。

自分を利口者と思ったら、
もう進歩向上は止まってしまうのです。

株式会社北陸通商
〒931-8321 富山県富山市犬島2丁目2-7
TEL:076-438-6021
FAX:076-438-6022

この記事を書いた人昭和43年12月22日生 (冬

カテゴリー 人生・宗教

関連記事

四つの処方

四つの処方

大きな苦しみや困難に出会ったら、 第一に、 その苦しみや困難を真っ向から見すえること。 けっして目を …

善因は必ず善果に

善因は必ず善果に

善因は善果をもたらし、悪因は悪果を招くという 考え方をすべきです。 しかし、現在の世の中を見ていると …

自分を飾るよりも

自分を飾るよりも

人間としてこの世に生を受けることは 至難なことです。 自分を産んでくれた両親をはじめ、 代々のご先祖 …

採用情報  お問い合わせ